crescent's photo diary

季節の花々を中心とした写真ブログです

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父の涙

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3連休に父の付き添いに行ってきました。今月に入ってからは、週2回ほど昼間の間、妹が母と交代してくれていましたが、夜はずっと父のそばにいるので、せめて少しの間だけでも家の布団で眠ってもらおうと母と交代しました。
父は、先週の始めくらいから左手と左足のむくみがひどくなり、体の清拭やオムツ交換の度に痛みを訴えるようになったため、痛み止めで投与していたモルヒネの量を倍にする事になり、体が慣れるまでは眠った状態が続くかもしれないとの事で、土曜日に私が病室を訪れた時も声をかけても目も開けず、返事も出来ない状態でしたが、痛みで辛い思いをするよりは眠っている方がいいと母とも意見が一致。

迎えに来てくれた妹に母を送ってもらったのが、午後1時頃。
その後、しばらくして父の異変に気が付きました。体が小刻みに震え始め、あれっと思った瞬間に、顔の右半分が大きく歪み、のけぞったかと思うと白目を剥いて体中が痙攣を起こし始めたのです。
以前から母に、もし痙攣を起こした時は力が入って、ヘタをすると舌を噛んでしまうかもしれないので、タオルでも何でも口の中に入れるという事を教えられていたのですが、間に合わずギュッと口を閉じてしまいました。ナースコールをし、看護師さんと担当の先生が駆けつけてくれて、治療の邪魔にならないようベッドの反対側に回って、父の手を握って「お父さん大丈夫だよ、そばにいるよ」と何度も呼びかけました。
握った父の手は氷のように冷たくてまだ震えていましたが、こんな苦しい思いをしたまま逝かせたくないと、ただそれだけを願って父に呼びかけ続けました。
時間にすれば5分ほどだったかもしれませんが、とても長く感じ、自分の心臓の音が外に聞こえるのではないかと思うくらい、心臓がバクバクしていましたが、だんだん表情が和らぎ始め、痙攣も収まりました。
一週間ほど前にも、急激に血圧が低下し危ない状態があったそうですが、そういう状態になる間隔がだんだんと短くなっているような気がするのです。間違いなく父の時間は残り少なくなっているのでしょう。

その後は幸いにも痙攣は起きず、日曜日の朝「お母さん、お母さん」と母を呼ぶ父の声がしました。
「○子だよ、お父さん。お母さんは自分のお薬をもらいに出かけてるの」と、父の側に寄って声をかけると、「あぁ、お姉ちゃんか」と目を開けて私の顔を見てニッコリと笑い、その後はまたしばらくの間眠り続けていました。
日曜日は部屋を訪れる看護師さんともちゃんと受け答えをし、左手や左足の痛みもだいぶ落ち着いたようでした。ただ話す事は相変わらず的外れな内容でしたが・・・

痙攣の発作を起こした事は覚えてはいないようだし、こちらからも話はしませんでしたが、日曜の午後になるといきなり子供のように父が号泣し始めました。
「どうしたの?何で泣くの?どこか痛いの?」と聞くと、
「何でこんなふうになっちゃったんだ?情けない…ちくしょう、ちくしょう」と涙が止まりません。
認知障害を起こしているとはいえ、やはり自分の体の事は父自身が一番分かっているのでしょう。
「そうだね、悔しいね。でもお父さんは頑張っているでしょう?お母さんだって私だって、みんなお父さんの力になるよ、だから心配しなくて大丈夫だよ」と言うと、
しばらくは泣き止むのですが、その後も何度も泣くので「分かった、今日はもう泣くだけ泣いていいよ。でもずーっとメソメソしてちゃダメだからね」と言いながら父の涙を拭いてあげていると、
「冷たいタオルじゃなくて乾いたタオルで拭いてくれ」とべそをかきながらも、注文をつけられました(^_^;)

闘病生活が長くなると、本人はもちろん家族にとっても精神的、肉体的、経済的な負担は大きくなりますが、その反面お別れの時間を持つことが出来て、悲しみを分かち合える事が出来るのは病気がくれた唯一の贈り物なのかもしれません。

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●五十路をちょっと越した主婦兼会社員。東京・多摩地域を中心にした写真を撮っています。東京都八王子市在住●
●使用カメラは「Canon EOS Kiss X2」と「docomo P-03C(LUMIX phone)」●
●使用レンズは「TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD」 「Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」 「Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS」●
●現像ソフトは「SILKYPIX Developer Studio 3.0」「SILKYPIX JPEG Photography」を使用しています●

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